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(落ち着け!川上。初球はスライダーから入るぞ。)
扇が素早くサインをだす。
「お前なんかに打たれてたまるかよ!」
川上が1球目を投げ放つ。
「やっぱスライダーかぁ。君達の配球は全てお見通しだよ。」
キイィィン!
快音と共に打球はライト前へと運ばれていった。
これでノーアウトランナー1、2塁となる。
「てか、筧センパイ達、なんであんなに打てるんですか?」
アキラが不思議そうに尋ねる。
「ああ、あいつ達は中学の時、どっかの名門にいたらしいぞ。なんでここに来たのかは知らないけどな。」
一人の3年生部員が答えた。
「そうッスか。試合が終わったら聞いてみようかな。てか、次は俺か。リョーマ、つなぐから待ってろよ。」
「ああ。」
リョーマは短く返事した。
「三番ピッチャー氷堂君」
「来いよ、打ち崩してやるから。」
アキラが川上に向けて言い放った。
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