第五章~初陣!魏真高校戦~

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(落ち着け!川上。初球はスライダーから入るぞ。) 扇が素早くサインをだす。 「お前なんかに打たれてたまるかよ!」 川上が1球目を投げ放つ。 「やっぱスライダーかぁ。君達の配球は全てお見通しだよ。」 キイィィン! 快音と共に打球はライト前へと運ばれていった。 これでノーアウトランナー1、2塁となる。 「てか、筧センパイ達、なんであんなに打てるんですか?」 アキラが不思議そうに尋ねる。 「ああ、あいつ達は中学の時、どっかの名門にいたらしいぞ。なんでここに来たのかは知らないけどな。」 一人の3年生部員が答えた。 「そうッスか。試合が終わったら聞いてみようかな。てか、次は俺か。リョーマ、つなぐから待ってろよ。」 「ああ。」 リョーマは短く返事した。 「三番ピッチャー氷堂君」 「来いよ、打ち崩してやるから。」 アキラが川上に向けて言い放った。
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