プロローグ《舞い降りた、風》

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【帰り道】 阿木人 「ったくなんだよ葵のやつ。なーにが『大事な用事思い出した!!』だ。大事なら忘れんなっての…」 「今日は兄貴も礼央奈もいないからゆっくりできるかなっと………ん?」 (阿木人、裏路地に入っていく少女の姿を見つける) 阿木人 「なんだ?あんな小さい子が裏路地に……近道か?ま、何にしても俺には……」 (また歩き出すも、何かに気付いて立ち止まる) 阿木人 「裏……路地……だって!?」 (葵の言葉を思い出す) 葵(回想) 「なんや知らないんか、裏路地の殺人鬼」 「幻影の殺人鬼って言われてるんや」 (回想終わり) 阿木人 「………注意するだけ、注意するだけさ。危ないことを知らせればあの子もきっと分かってくれるだろ……」 (阿木人、裏路地をのぞき込む) 「んな!?」 (しかし少女の姿はそこにない) 「消えた……?そんな馬鹿な!!」 (阿木人、裏路地に入る) 「………っ。あの短い時間でこの路地を抜けられるわけが………あ?」 (阿木人、何かに気付く)
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