プロローグ《舞い降りた、風》

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【二日前。市立鴇羽台高校。】 阿木人 「くぅあああ~~~っ(背伸びしながら)。やっと今日の授業も終わりかぁ」 葵 「やっと‥って。阿木人は寝てばっかりやったやないか(笑いながら)」 塔矢 「まったくだ」 阿木人 「うるへー。今日はもう終わったんだよ。過ぎたことをうだうだ言っても仕方ねぇじゃないか」 塔矢 「そんな事を言って、一週間後のテストはどうするつもりだ?お前のことだ、ろくに勉強してないのだろう?」 阿木人 「うぐっ‥‥」 葵 「それに、また悪い点数とったら礼央奈ちゃんにこっぴどく叱られるんとちゃうんか~?」 阿木人 「ぐぐっ‥‥‥。わかったよ、ちゃんと勉強するさ」 葵 「はい。よくできました~~」 塔矢 「言ったからには実行して貰うぞ。まあ、手助けはするつもりだがな」 阿木人 「サンキュー、塔矢。頼りにさせてもらうぜ」 葵 「勿論、ウチも協力したるで!」 阿木人 「あ、葵には期待してないから(きっぱりと)」 葵 「ちょっ‥!それどういう意味や!?」
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