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「任務遂行できなかったし、変な奴に助けられるし、今日最悪」
ブリジットは供給されたパンをかじりつつ、そう言い捨てた。
赤い髪、に黄色の瞳、彼女の名はブリジット・マエストーソ。
ブリジットの愚痴に傍らに座っている仲間が苦笑した。
「でも敵は本軍じゃなかったんだから、どっちみち将軍はあの場にいなかったはずだよ」
そう発言したのは長い金髪を持った少女、名をシルヴィア・ドルチェ。
「なのに戦に負けちまって、情けねぇな王国の本軍は」
机に足を投げ出してくつろいでいる青年はクロード・グランディア。長く伸ばした銀の髪を後ろで束ね、軍服を着くずした彼は扱いに苦労する問題児である。
「地理的に最初から劣勢だったのよ。しょうがないわ」
「確かに。さ、女王様に呼ばれたんだから早く謁見しに行かないと」
シルヴィアが腰の重い二人を押して、三人はここ城下から見える壮大な城に向かった。
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