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なっなっなぁっ!?貧乳好きなんてアリスに言った事はない……というかそんな事実は別にない!いやいやいや、早く訂正しなければ!
「アリス!別に私は胸の大きさで……」
弁明の途中、上の階から「な、なんやとぉぉぉぉ!?」と絶叫が聞こえたかと思うと、一階の階段から物凄いスピードでドタドタと地下に降りてくる二人分の足音が聞こえてきた。
正直嫌な予感しかしない。
「見損なったでヒューイ!あんたそんな趣味やったんか!?どうりでアリスと仲良すぎるはずや!!」
「……マスターがそんな趣味だったとは、またマスター取り扱い説明所に書き足します。マスターは貧乳……そしてロリ好き……です」
やっぱり足音の正体は予想を違わず、ランとドルチェか。
てかドルチェ!ロリ好きも追加!?別に貧乳好きという訳でもないのに!
「二人共聞いて下さい!誤解ですから!」
私が必死に弁明する中、ルシエラさんはクスクスと笑いながら実に楽しそうに、こちらを見ている。
相変わらず困った人だ。
やり返したいが、もし仕返ししよう物なら倍返しになって返ってくるから手に負えない。
「ルシエラさん……アリスをからかうのは程々にして下さい」
「だって、可愛いんだも~ん」
そう言って悪びれもせず舌をちょこっと出す。
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