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「てててテメェ!!な……なにしやがった!?」
焼きそば屋は血を見た恐怖のあまり萎縮し、声が震えいる。
「ハッハッハもう一丁!!」
今度は二つの風を切る音が聞こえ何かが飛来した。
もう一人の男は避ける暇もなく足を撃ち抜かれ先程の男と同じく血を吹き出し疼くまる。
もう一つはゲログルルガの方に向か……
「渦巻け!炎陣!!」
ゲログルガの周りに炎の壁が出現し、飛来する物体を燃やし尽くした。
「金属が焼ける臭いがしたな……どうやら魔術ではなさそうだな……形からしてパチンコ玉か何かを高速で飛ばしたのか?」
「ハッハッハ!よくぞ分かったな!」
さすがだなゲロちゃん。てか本気で強いな……
魔術を使うには呪文を詠唱しなければいけない。それがゲログルガは通常の魔術師と比べて発動するのが早過ぎる。
焼きそば屋はなんとか身を守ろうと、ランをひょっとこの直線上に立ち盾にして隠れる。
ちっ……卑怯なやつだ。しかし……
「またまた男爵ハリケェェェン!!」
今度は一つの風を切る音が聞こえゲログルガの方に向かう。
しかし炎の壁は今だ衰えることなく渦巻いている。
パチンコ玉は炎の壁にぶつかる前に急激に曲がり、ランを避けて焼きそば屋の足を横から打ち抜いた。
「ぐああああ!!」
その瞬間一陣の疾風が吹いた。
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