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「……なんで?」
ランが沈黙を破り、震える声で言葉を紡ぐ。それは責めるようなキツめの声。
「え?」
先程とは打って変わり、突然の台詞だったので思わず聞き返す。
「なんでなんかなぁ……?」
今にも壊れてしまいそうな、とてもか細い声……
「……なんで会いに来てくれなんだん!?絶対また会うって約束したやん!!」
突然ずっと溜めてきたランの感情が爆発した。当たり前だ……私だって立場が逆なら許せない。理由が知りたい。
「……ラン」
「うちも……ヒロもいっぱい泣いたんよぉ……?王様から国中にヒューイは戦死したって知らせ来るし!」
「それは……」
「葬式まであったんよ!?立派な墓まであったし!!なんで……なんで……」
「聞いて下さい」
「うちぃ……祭になったらまた会える思って毎年欠かさずあの祭行ってたったんよ……?ヒロはもう辛いからって諦めて一緒に来てくれへんかったけど……うちは……それでもいっぱい……いっぱい……焼きそば……ひっく……練習したんや……ずっと……ずっと……信じて待ってたのにぃ……」
そう言ったきり言葉にならず、また泣き出してしまったラン。胸が痛い……けど私は泣いてはいけない。私のせいだから。
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