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想像してみて下さい。もし、男性も募集した場合の面接を。
並びに並ぶその行列。それは全てアリスファン達。村長が混じって先頭にいるのは、もはや言うまでもなく……
それに間違ってアリスに手を出されては、棺桶の用意が……げふんごふん……いえ、何でもありませんよ?
◇
さて、オープン十五分前。皆ホールに集合する。勇者亭メンバーにアルバイトさん全員集合。
留守の時はルシエラさんに任せているのですが、今日は私が号令等をやらなければ。
「さて、皆さん。今日は新人さんを紹介しましょう。今日だけホールで明日からキッチンのドルチェです」
そう言って私の後ろにいたドルチェを前に出す。
「…………」
ドルチェは黙りこくったままぴくりとも動かない。もしかして緊張してるのでしょうか……?確かにバイトさんを入れればかなりの人数だ。
「……マスター、何を言えばいいのか分かりません」
……そっちでしたか。ドルチェを瞳を覗き込む。やはり緊張しているようではありますね。
「簡単な自己紹介すれば大丈夫ですよ」
「ドルチェちゃんファイトよ~」
年の功か機転が効くルシエラさんがフォロー……
ヒュン!!
目で追うのが困難な程のスピードで、ナイフが頬を掠め赤い雫がダラダラと流れ出した。
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