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振り返るなと脳が警鐘を鳴らすが、振り返らない訳にもいかずに後ろを恐る恐るゆっくりと覗き見る。
予想通り入口に縋り付き、負のオーラを撒き散らすチョビ髭がいた。
何の感情も映さないつぶらな瞳で、ただこちらを見つめている。
「サンチェ……あなたの父親でしょ?なんとかできませんか」
「無理です」
期待した弟子に即答された。
「マイドさん遅いわね~。皆が最後に主役のマイドさんが登場するの、今か今かと待ってるのにね~」
ルシエラさん……相変わらず無理矢理過ぎじゃ……?
「ハッハッハ!主役は最後にやって来るのですよ!マイド参上!私がいるからには優勝間違いなしですよ!」
普通に来ちゃいましたよ!?相変わらずマイドさんは、私の想像の斜め上を行ってくれる。
「えーと……まあ、無事に皆揃いましたし……皆で力合わせてピエールに目にもの見せてやりましょう!」
「「「おう!!!」」」
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