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「どれだけの人が犠牲になったのか」
やり切れない。これだけの惨状、今の段階では生存者は見付かってはいない。
破壊。一体いついかなる方法で行われたのか、物言わぬ骸達には確認しようがない。
脅威が過ぎ去った後この惨状が確認され、近隣の国から派遣された兵達により生存者やこの事態を引き起こした何かを捜索してはいるが、その脅威は影さえも残さずに消えている。
「これだけ綺麗になくなるなんて不気味だわ……一体何が起こったのかしら……多分……これだけで終わるとは思えない」
長年の勘からか、そう断定する。彼女はブツブツと口に出し現状を見つめながら思考を巡らせていく。
「勇者の村……偶然ここだった？それとも意図がある？……シェスタの再来……それに関係するのかしら……」
シェスタの再来。それは現状では秘密にされている内容。やがて誰もが知る。隠す事が出来なくなる内容。
「なんにせよ、ヒューイちゃんの耳に入れておくべきだわね」
彼女は彼にアレン祭くらいは、他の事を考えずに楽しんで欲しかったと思いながら、ラキス村へと歩を進めた。
To Be Continued――
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