漆黒の翼を持つ者。

7/10
前へ
/41ページ
次へ
"泊まるか"と言う智の誘いを拗ねた私は拒み終電に乗り込んだ。 さすがに終電ということもあり朝のように混むこともない。 心地よく揺れる車中、うとうとした微睡みに包まれていた。 全てが手に入れられたらどんなに幸せだろう、欲しい物をこの手に出来たらどんなに…。 夢うつつに捕らえられていた私は車中に流れるアナウンスで現実に引き戻された。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加