紅黒

契約。

私の部屋、お気に入りのクッションにお気に入りのカラーに染め上げたベッド。

欲しくて欲しくて買った、大きなテディベアが占拠してる。

どうせなら大きいのって智にねだって買ってもらった大きなテレビ。

全てが見慣れた風景、なのに目の前にいるこいつだけが違和感。

「お前、Empty containerにアクセスしただろ？そして登録した。

だから、俺が此処にいる。

此処までは理解したか？」

フワフワと身体を浮かせ私を見下ろしまるで子供に言い聞かせる口調と我が物顔な態度に段々怒りが込み上げた。