契約。

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「これねえ…」 フワリ身体を動かし私が持つ雑誌に顔を近づけてきた相手に小さく悲鳴が漏れそうになるのを抑えた。 『そうよ、出来ないの?どうせ嘘………っい』 精一杯の虚勢を張りながら相手の動きを視線で追うと相手は雑誌に手を叩くように触れさせた。 間を置くことなく私の頭に軽い痛みが走り眉を潜めると直ぐ側でドサッと物が落ちる音がし私は痛みが残る頭を撫でながら音のする方へ視線を向けた。
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