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『おはよーっ』
それでも会社に着いたら自然と笑顔になっていたりする
「おはよう、静は元気ね」
私がポンポンと背中を叩くと微かに苦笑いを浮かべた綾が振り向く。
円城綾は私とは同期入社で失敗の多い私を何かと助けてくれる良き相談相手。
『そんなことないよ、これでも悩み多いんだから』
心外とばかりに息を吐いた私の様子に綾は口元を緩ませる
「静の悩みなんて服が欲しい、靴が欲しいとかじゃないの?」
『そっそんなんじゃないもん』
図星を指されてしまいムキになり反論するとそうと納得などしてない様子で綾が頷いた。
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