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「…泣…くな…!」
再び目を覚ますと、身体がかなりの熱を持っていた。
状況が把握できない。ただ解るのは自分の身体に無数の裂傷が刻まれている事。
傷を理解した瞬間、堪え難い痛みが全身を駆け抜ける。
発狂したくなる程の痛みをなんとか堪え前を見ると、驚愕の光景が広がっていた
緋暮がこっちに走ってくる。
その後ろでは黒い炎が握り閉めた拳を突き出していた。
一撃で緋暮を四人ぐらい殺せそうな拳が緋暮に迫る。
「…危…ない…」
助けなきゃ、ただその一心で手を挙げる。
すると熱で火照った身体に風が吹き付ける
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