第3章 覚醒の[蒼]

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「…泣…くな…!」 再び目を覚ますと、身体がかなりの熱を持っていた。 状況が把握できない。ただ解るのは自分の身体に無数の裂傷が刻まれている事。 傷を理解した瞬間、堪え難い痛みが全身を駆け抜ける。 発狂したくなる程の痛みをなんとか堪え前を見ると、驚愕の光景が広がっていた 緋暮がこっちに走ってくる。 その後ろでは黒い炎が握り閉めた拳を突き出していた。 一撃で緋暮を四人ぐらい殺せそうな拳が緋暮に迫る。 「…危…ない…」 助けなきゃ、ただその一心で手を挙げる。 すると熱で火照った身体に風が吹き付ける
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