第4章 掲示される[真実]

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声の主はベットの横に突っ伏して静かな寝息をたてていた この人物には見覚えがあった。緋暮だ。 「………んふぅ……スゥ…スゥ」 なんで緋暮が寝ているのか大層気になったが、それよりももっと気になる事があった。 何故俺は寝てる緋暮に手を握られている?しかも両手で包むように。 「………やわらかいな…」 なんて言ってる場合じゃない! 自慢じゃないが、これまで女の子と触れ合う機会なんて数えるぐらいしかなかったんで、耐性がまるでない。なんか変にドキドキしてしまう。 「……………」 恐る恐る指を外していく。 「……ん…フゥ…」 「…!?」 この程度でいちいちビクつく自分が本気で情けない…。
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