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これが雷なら逆に握り返したりとかできるんだろうけど、そんな恥ずかしい真似ごめん被る。
「…………………」
白くて細くて柔らかい指を一本一本慎重に外していく。
「………ん…。」
度々ビクつきながらも何とか手を離す事に成功する。
「………疲れた…」
自由になった手をグッパグッパして機能を確かめる。
とりあえず、痛みも動かない所も無いところをみると問題はなさそうだった。
「思ったより軽い怪我だったのか…?」
あれだけ痛かったのに、今は全く痛くない。正直不気味な気持ちでいっぱいだった。
「………ん…」
寝ている緋暮が淋しいそうな声を出す。
見れば、手がなにかを捜す様に動いていた。まるで温もりを求める赤子の様に。
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