第4章 掲示される[真実]

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「―――――ッ!」 完全に油断していた所に声をかけられ、跳ね上がらんばかりに驚く。 緋暮を起こさないよう、声を揚げなかった俺に拍手したいと思う。 声のした方を見ると、扉に寄り掛かった人物と目が合う。 「……いつから…」 「君が絢香の指を一本一本丁寧に外している所から」 見てたんだ?と言うより先に笑顔で答えてくるあたり、この青年がただ者では無い事をうかがわせる。俺が単純な訳ではないと信じたい。 「見てたんなら声ぐらいかけたらどうだ。」 恥ずかしい所を見られた手前、どうしても不機嫌そうに対応してしまう。
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