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そう言ってスライド式の扉を開く。
足を踏み入れたそこは、結構広かった。
よくある大学の教室みたく、段差みたいな机があり、入ってすぐに目につく教卓がある位置に『橘さん』とやらの姿を認める。
そして、何故かその後ろには大きなスクリーンがある。
俺達は横から橘さんを見ている形になる。
部屋には橘さん以外にも何人かいるのがわかる。まだ小中学生ぐらいの奴もいれば俺と同年代ぐらいの奴もいる。当然、年上っぽい人達もいる。
そんな人達皆がこっちを見ているものだから、正直少し居心地が悪い。
「やぁ、遅かったね。」
すると、こっちに気付いた橘さんが声を掛けて来た。
「よく眠れたようだね、絢香。」
「あ、はい、すいません」
からかう様に言った言葉に顔を真っ赤にして頭を下げる緋暮。
何故か少しムッとしてしまう
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