序章

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「ご、ごちそうさまでした……」 「坊ちゃま偉いっ!」 ティムの背後でユカリは、ぱちぱちと手を叩く。 ティムは、ひょい、と椅子から飛び降り、 「あのさあ……その、『坊ちゃま』って言うのやめてくれない?年だって、四つか五つしか変わらないんだよ?」 ユカリに不平を言う。そうなのだ。ユカリはティムの教育係と言う役目も負っている以上、ティムにはいろいろ指導しなければならないので、随分年上のように感じるが、そのユカリもまだ14才の年若き少女なのだ。
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