train

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 モノクロの四角い枠の中では、買ったばかりの赤いヘッドフォンだけが浮いてる。  君が好きだと言ったベースのうねりと、ちょっと暗めの歌詞が、あたしの視界と重なり合っていくのが心地いい。  聞いてみたら結構、好きかも知れないと気づいた――君のおすすめ。放っといたら、なかなか返すタイミングが見つからなくて。
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