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「行ってきまーす。」
俺はいつもの通り家を出た。
だが、道はいつも通りではない。中学とは反対方向に足を運ばなければならない。
フワフワした感じで道を歩いていると
「ぃよう!」
テンションの高い男子が背中を叩いた。
「お前か。おはようさん。相変わらず朝からテンション高いな。」
その相変わらずテンションの高い男子とは、中学のときに知り合い、いつの間にか仲良くなった『硲 朱鷺(はざま とき)』ってんだ。
「朝からテンション高いって?ったりめぇよぉ!今日から高校生だぜ?まさに俺のモテ期ってやつだ!」
「はいはい。モテたい君に良いことを教える。クラスで浮かないようにしよう。中学はセーフだったが、高校だぞ?知り合いなんてほとんどいないんだ。気を付けとけよ。」
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