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学校に着くと、遅れて来たせいか、怜子が俺達を見て不機嫌な顔を一度したが、すぐ普通に戻った。
「よし、全員揃ったな。じゃあ行くか!」
企画者田所次郎が大きく腕を上げ、学校とは逆の方に自転車をこぎ始めた。
「お・おい、次郎。学校でするんじゃないのかよ?」
メガネをかけた優等生の仲谷信一が声を掛けると、次郎は自転車を停め、こちらに振り向いた。
「ああ、学校だよ。でも場所は此所じゃない。場所はお化け学校だけどね。」
皆の表情が強張ったのを見て、次郎はニヤリと笑った。
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