序章

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「桜、どうかしたのか?」 俺は暗い表情をしている桜に声を掛けた。 「・・・うん、ちょっと・・・お母さんとケンカしちゃって・・・。」 桜は哀しそうな顔をしている。 「そうか、怖いのかと思った。」 俺は桜に変な顔をして笑いかけた。 桜は一瞬、俺の顔を見て固まったが、笑いを我慢しきれず吹き出した。 「何その顔、馬鹿じゃない。」 桜が俺の肩を叩きながら笑ってる。 良かった。元気になって。
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