序章

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「香澄、乗ってくか?」 俺はクマのヌイグルミを大事そうに持っている、倉本香澄に声を掛けた。 香澄は小さくうなづき、俺の自転車の後ろにチョコンと乗った。 「じゃあな、みんな後で。」 俺はみんなに手を振り自転車をこぎだした。
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