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…大興山
「おい!ありゃなんだ!?」
「あれは!おい、おめぇらすぐに程遠志様に伝えて来い!」
「はっ!」
「程遠志様!幽州の軍勢がこの大興山に押し寄せてきている模様!」
「何?幽州の軍勢が?」
物見櫓に向かう程遠志と副将・トウ茂
「ん?あの格好は義軍か?なんだ農民の寄せ集めじゃねぇか!俺達、黄巾党の勢いをしらねぇのか!?」
「よし、愚かな義軍の虫けらどもに我らが黄巾党の恐ろしさ見せ付けてやるぞ!全軍出撃だぁ~!!」
「オォーーー!!」
ズドドドドド!!
「劉備殿、やつらが攻めて来ます!如何致しますか!?」
「うむ、我らは雛靖将軍の軍勢を含めて5千…相手は5万…いたずらに戦いを長引かせては明らかに我らが不利だ!ここは賊を指揮する将を倒し士気を奪うのだ!」
「承知いたしました」
「俺に任せろってんだ」
「よし、全軍突撃だ!!」
ここに劉備軍と程遠志率いる黄巾党の戦いが始まった!
「ハッハッハッ!所詮は寄せ集めの農民よ!くたばりやがれぇ!」
続々と義軍を討ち取るトウ茂
「おい!そこの賊将!俺と勝負しやがれ!」
「フン!農民が!調子に乗るのも今のうちよ!」
「来るか!」
「程遠志が副将・トウ茂様が貴様ごとき討ち取ってくれる!トリァー!」勢いよく斬りかかるトウ茂
「その程度か!」
トウ茂が振り下ろす剣を弾き返し得物の蛇矛でひと突きにした
「グハァ…」
「トウ茂!…くそぉ!テメェ!俺が討ち取ってやる!」
張飛の背後から斬りかかろうとする程遠志に不意を突かれた張飛だが
「ウォォリャァーーー!!」
間一髪で関羽が駆け付け程遠志を一刀のもとに叩き斬った
「ヒィ…トウ茂様も程遠志様もやられたぞ……逃げろぉ!!」
副将、大将を失った黄巾賊の勢いは衰え敗走し始めた
「よし!敵は混乱している!一気に攻めるのだぁーーー!!」
(劉備軍…なんという強さだ)
「雛靖将軍!我らも参戦致しましょうぞ!」
「うむ、我らも劉備殿に加勢致すぞ!全軍突撃!!」
張飛や関羽の奮闘もあって黄巾賊は士気を失い大混乱に陥り壊滅してしまうのだった…
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