～三国英雄伝・劉備之章～

青州城攻防戦

大興山の初陣で見事に黄巾賊を殲滅した劉備軍は幽州に凱旋して間もなく黄巾賊に攻められ落城寸前の青州城に救援に向かうことになった…

…青州城

「へっ、この調子で攻め続ければ青州城も俺達のモンだな！ｶｯﾊｯﾊｯﾊ！」

「高昇様！幽州からの援軍がこちらに向かっているとのこと！」

「幽州の援軍だと！？フン、青州城もいずれ落城だ！ついでに幽州の軍勢も叩きのめしてやるか！」

「オォｰｰｰ！！」

「早く救援に向かわねば青州が危うい…」

「安心しろ劉備の兄貴！俺がまた追っ払ってやるからよ！」

「劉備殿、青州の黄巾賊の軍勢が見えてきましたぞ」

「ここは一刻も青州を助けるため一気に攻めるぞ！」

「よっしゃ！」

「よし、全軍かかれ～！！」
青州城救援のため攻めかかる劉備軍だがやはり大興山のように簡単にはいかなかった…

「兄者！このままでは我らの軍が壊滅してしまいまする！」

「くぅ…やはりただ攻めるだけでは駄目か…ここは全軍退却だ！退くのだ！退けぇ！！」
「高昇様、幽州の軍勢が退いていきますぞ！」

「俺達の力思い知ったか！幽州のクズどもが！」

「ふぅ…なんとか退却に成功したようだな。危うく負けるところだった…」

「劉備殿、ここは如何致しまするか？」

「うむ…ではこうしよう。まずは私と雛靖将軍が軍勢3千を率いて再度正面から敵に当たります。そして右翼、左翼それぞれに関羽、張飛に1千にて潜ませ、我らが頃合いを見て退却。おそらく黄巾賊は先程我らを敗走させておるから追撃してこよう。そこで伏せておいた関羽、張飛に誘い込んだ黄巾賊を挟み撃ちして混乱したところを我らも攻め掛かる…如何でしょう？雛靖将軍」

「うむ、素晴らしい計略だ…これで行こう」
「承知致しました」

青州の黄巾賊と一戦交えた劉備軍は思わぬ勢いに敗走したがそれを教訓に綿密に策を練り上げ再度青州の救援に向かう…