～三国英雄伝・劉備之章～

青州城攻防戦

…黄巾党本陣

「フン、寄せ集めの義軍だがなんだかしらねぇがホントに大興山の同志がやられたのか？」

「えぇ、副将のﾄｳ茂様や大将の程遠志様も義軍の将に討ち取られたとのこと」

「何？程遠志にﾄｳ茂が！？…くそ！幽州の軍勢め！今度来たらまた叩きのめしてやる！」

「高昇様！また幽州の軍勢がこちらに向かっているとの報告！」

「一度退いておいて懲りぬやつらよ！者共行くぞ！俺達の力見せ付けてやれ！」

「オォｰｰｰ！！」
黄巾党の軍勢は意気揚々と打って出て来た

「劉備殿、黄巾党の軍勢が攻めて来ます」

「では雛靖将軍我らも攻め掛かりましょうぞ！」

「承知致した！」

「黄巾賊の軍勢が参ったぞ！全軍攻め掛かれ～！！」
劉備と雛靖将軍率いる軍勢は作戦通り黄巾党の正面から攻め掛かった
「ﾄｩｯ！」
「ﾔｧｯ！」
斬りかかる劉備たち
「くぅ…やはり黄巾賊の勢い止められぬか…退けい！全軍退くのだ！」
再度退却を始める劉備らの軍勢
「高昇様！幽州の軍勢がまた退いて行きます！」

「ｶｯﾊｯﾊｯﾊ！所詮寄せ集めの農民どもだ！おめぇら一人足りとも生かして返すな！追撃だぁ～！！」
退却する劉備軍を勢いに乗って追撃する黄巾賊だったが…劉備の思惑通りだった
「よし！皆の者！黄巾賊の軍勢が参ったぞ！攻めかかれ～！」

「よっしゃ！俺達も攻めかかるぜ！いっけぇ～！突撃～！！」
勢いよく追撃した黄巾賊だったが劉備らに丘に誘い込まれていたのだった

「高昇様！東から伏兵が！」

「伏兵だと！？」

「に、西からも！」

「くっそぉ～誘い込まれていたのか～」
関羽と張飛の伏兵に挟撃された高昇率いる黄巾賊は大混乱に陥った！
「よし！我らも攻め掛かれ～！！」
見せ掛けの退却をしていた劉備と雛靖も引き返し攻撃を加えた

「太守様！幽州の軍勢が黄巾賊を攻め立てております！」

「ならば我らも打って出るぞ！」

「開門！黄巾賊を討ち果たせ！突撃～！」
城に篭っていた青州の軍勢も追撃する黄巾賊の背後から攻撃！

「高昇様！青州の軍勢も攻めてきました！」
「四方から攻められたか…俺としたことが…張角様に顔向けできねぇ…」
四方から攻撃された黄巾賊の軍勢は壊滅し高昇も戦死した。今回の戦も劉備らの活躍で青州の黄巾賊を殲滅したのである

（劉備玄徳…なんと素晴らしい采配だ…いつか大人物になるやも知れん）
雛靖は劉備の底知れぬ可能性にただただ驚愕するのだった…