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青州の救援に向かった劉備らはまたしても黄巾賊を殲滅する活躍を見せ幽州に凱旋するのだった…
「太守様、青州の黄巾賊を蹴散らして参りました」
「うむ!ご苦労だった雛靖将軍!」
「太守様、こたびの戦も劉備殿の献策によって勝ち得たものでございます」
「もはや劉備殿は義軍を率いるだけでは勿体ない器じゃ」
「はっ、有り難きお言葉!」
「ところで劉備殿、幽州に引き続き青州の黄巾賊も殲滅したいま黄巾賊の勢いは衰え始めておる。そこで張角の本拠地・冀州を攻めておる廬植将軍の下へ救援に向かってくれ」
「廬植将軍ですか!?」
「どうなされた?劉備殿」
「はい、廬植将軍は私の学問の師でございます」
「さようであったか!」
劉備は皇族の末裔と言っても父親を早くに亡くし庶民と変わらぬ貧しい家柄だった故叔父の劉元起の援助を受け廬植将軍の下で学んでいたのである
「廬植将軍にはお世話になっております。恩師を救援出来るほど嬉しいことはございません」
「うむ!では頼んだぞ劉備殿!」
こうして劉備は劉焉の下を離れかつての恩師廬植将軍の下へ馳せ参じることとなった…
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