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劉備の師である廬植は九江郡太守だったが黄巾の乱が起こると朝廷に北中郎将に任じられ張角の討伐に当たっていた
…冀州・廬植本陣
「廬植様、幽州から劉備玄徳が援軍に参るようです」
「おぉ!玄徳が参るか!なんとも心強いものよ」
廬植の下にも劉備の活躍は伝わっていた
「兄者の師にお会いできるとなると胸が高まります」
「劉備の兄貴の師匠なんだ!さぞかし立派な人だろうな!」
「うむ、廬植将軍がおらねば私はいないと言っても過言ではない」そしてようやく廬植の本陣に到着した
「先生!」
「おぉ!玄徳か!久しいのぅ!そなたの活躍ぶりわしも聞き及んでおるぞ」
「はっ、このように活躍出来たのも先生のお導きあってのことにございます」
「相変わらず律義なやつよのぅ…?そちらのお二方は?」
「はっ、この者らは私と義兄弟の契りを交わした関羽と張飛にございます。この者がおらねば黄巾賊を討ち果たすことは出来なかったでしょう」
「関羽殿に張飛殿!よく玄徳を助けてくれた!わしから礼を言わせてもらう」
そう言って廬植は関羽と張飛に頭を下げ激励した
(この師あっての兄者だな…)
「ところで玄徳よ、せっかく救援に来てもらったのだが張角のことはわしに任せそなたには穎川の皇甫嵩将軍と朱儁将軍の援軍にまわってくれ」
「はっ、先生の仰せならなんなりと」
冀州の黄巾賊は廬植がことごとく退け張角を追い詰めている状況だったことから劉備は別働隊の穎川へ救援に向かうことになったのだが後に劉備は衝撃の事実を報されることになる…
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