宦官の専横…そして黄巾の乱平定

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…冀州・董卓本陣 「董卓将軍!黄巾賊に追われ敗走する我が軍でしたが援軍が現れ加勢してくれたおかげで危うく難を逃れることが出来ました!」 「ほぉ!そういうことなら礼を言わねばならんな!その者たちを連れて参れ!」 「はっ!」 董卓の本陣に呼ばれた劉備たちだったが… 「お主らが我が軍を助けてくれたのか?」 「はっ!」 「ならば礼をしなければならぬ。どこの軍の者だ?官職は何に就いている?ん?」 「我々は黄巾賊を討ち果たそうと立ち上がった義軍にございます。それ故官位などありませぬ」 「何だと?ただの雑兵どもか!フン、労いの酒ぐらいはくれてやる!」 劉備たちのことを義軍と知るや態度を急変させる董卓に怒った張飛 「くっ…貴様~!何だと!?もう一回言ってみやがれ!!」 「やめろ翼徳!やめるのだ!!」 張飛を止める関羽 「お前たちもこいつらがどこの軍の者か調べてからわしの下に連れて来い!官軍の司令官がいち雑兵どもに頭を下げていられるか!」 「くっそ~!官軍だからって威張りくさりやがって~!雑兵でも礼を言うのが当たり前じゃねぇのか~!!」 董卓の言葉に納得がいかない張飛 「翼徳!落ち着け!落ち着くのだ!」 ここで劉備はある疑問が浮かぶ 「将軍ひとつ聞きたいのですが、ここは廬植将軍の陣ではないのですか?」 「廬植?あぁあやつは洛陽に召し出された故わしが後任となったのだ」 「そ、それは何故ですか!?」 「そんなこと雑兵のお前に教えられるか!」 「わかりました…では失礼致します」 (何故だ?何故先生がいなくなってしまったのだ?) 董卓の陣を離れた劉備たちは寄り所がないためまた朱儁将軍の下に向かうこととなった…
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