宦官の専横…そして黄巾の乱平定

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黄巾賊を共に討ち果たす仲間と思い官軍を救った劉備たちだったがその官軍を指揮する将軍・董卓は肩書にしか興味がないあまりにも愚かな人物であった 「関羽の兄貴!なんで止めたんだ!あんな馬鹿野郎懲らしめてやるってのによぉ!!」 「翼徳よ、わしも気持ちは同じだ…だがあそこでお前が董卓将軍に襲い掛かっていたら我らはどうなっていたと思う?」 「雲長の申す通りだ。私も董卓将軍には納得がいかん…だが耐えるしかないのだ…官軍の中にも我らを受け入れてくださるお方がきっとおられる」 「わかりましたぜ…劉備の兄貴…だが俺は絶対今日のことは忘れねぇ!」 「うむ…私も忘れぬ」 そのころ穎川では皇甫嵩ならびに曹操の軍勢が7度目の合戦の末、張梁の軍勢を打ち破り曹操自身も張梁を討ち取る活躍を見せていた。その後、皇甫嵩は何等戦果を挙げられなかった董卓の後任として冀州戦線の指揮に当たった。しかし皇甫嵩が冀州に着任して程なく張角は病没しており黄巾党の敗北は決定的なものとなった。対して張宝率いる軍勢は朱儁に敗れ宛城に立て篭もっていたが呉郡の孫堅が別働隊を率いて宛城を攻撃し黄巾賊の注意を引いたところに朱儁が攻め込み見事に勝利し張宝も討ち死にした。ここに黄巾の乱は一応の終結を迎えるのだった…
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