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張角の病没後、皇甫嵩は張角の眠る墓から張角の遺体を暴き首を洛陽に送り晒しものとした。この黄巾の乱、劉備ら義軍と皇甫嵩ならびに朱儁率いる官軍の活躍によって乱は鎮圧できたがまた新たな【乱】が浮き彫りとなった…それは宦官の専横である。劉備はまだ事実を知らないが廬植が北中郎将の職を解かれ冀州討伐の任から外されたのは宦官・左豊が次々と功を立てる廬植を妬み賄賂を強要したが廬植が拒否したためだった。その後任に就いた董卓は何等戦果が挙げられず危うく処罰を受けるところを賄賂を払い難を逃れたのである。穎川討伐を任されていた朱儁も廬植と同じめに遭うところだったが廬植、董卓に続き朱儁まで解任してしまうと乱平定の戦略面で明らかに不都合が生じるため朱儁はそのまま穎川討伐を任され皇甫嵩は廬植、董卓に代わり冀州討伐の任に就いたのであった
その頃、劉備らは洛陽郊外に陣を構え帝の沙汰を待っていたが様々な功を立てた劉備にだけ何の沙汰もなかった
「何で誰もこねぇんだ!帝は俺達の活躍をしらねぇのか!」
「翼徳、我らは義軍故官軍が優先されてしまう…しかたないがここは待つしかないのだ」嘆く劉備たちの陣を通りかかったのはなんと廬植将軍の参謀・張鈞であった。張鈞も劉備たちの活躍は知っていた
「おや?劉備殿にございませぬか?」
「これは!張鈞殿!お久しぶりにございます」
「何故このようなところにおるのだ?」
「はっ、帝からの使者を待っているのでございますが何の音沙汰も…」
「何!それは真か!いくら義軍といえど功のあったものを蔑ろにしては国が乱れるもとだ」
「さようにございますか…」
「よし!今から帝に拝謁するところなのだ。わしが話をつけてくる」
「申し訳ありませぬ張鈞殿」
劉備らの話を聞いて驚愕した張鈞が帝に働きかけてくれることになったが…
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