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何の音沙汰もないことを聞いて驚いた廬植の参謀・張鈞は十常侍を誅し、功ある者に施しをと帝に進言したがすぐ十常侍に発覚し張鈞は殺され張鈞の進言はねじ曲げられてしまった
「張譲、帝にはなんと言っておくのだ?」
「張鈞の言うことを信じてはならぬ。張鈞こそ国を乱す逆臣。それ故始末したとでも言えば良かろう」
張譲ら十常侍にうまく丸め込まれた帝は十常侍の進言に従って劉備を中山府安喜県の県尉に任命した
洛陽郊外・劉備本陣
パカッ!パカッ!パカッ!
「おっ!こっちに来るぜ」
「ようやく使者が参ったか…」
「貴殿が劉備玄徳か?」
「はっ!」
「帝の命により劉備玄徳を中山府安喜県尉に任命する」
「はっ!有り難く拝命致します」
劉備に官職を言い渡して戻る使者
「ケッ!なんでぇ!あんだけ活躍してたかが田舎の県尉かよ」
「文句を言うな翼徳、張鈞殿が働きかけて下さったのだ」
「しかし兄者、あまりにも不適当では?」
「仕方あるまい…これは帝からの命なのだ…従うしかないのだ」
劉備の功に対してこの官職はあまりにも不相応であった…
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