激震!漢王朝

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パカッ!パカッ!パカッ! 「開門!」 ギギギ… 「何進将軍!袁紹ただ今参りました!」 袁紹。字は本初。四世三公(四代に渡って三公=司徒、司空、太尉のを輩出した)の名門の出であり若くから何進に仕え侍御史、中軍校尉と身分を上げそして現在の司隷校尉に至っている さらに袁紹の異母弟である袁術(字は公路)も若いころ孝廉に推挙され河南尹となり現在は中郎将として何進に仕えている。一方、典軍校尉の曹操は宦官の孫でわずか20歳で孝廉に推挙されると北都尉として宮中を取り締まり黄巾の乱が発生すると騎都尉として活躍しその功で済南の相に任命されたが辞退し洛陽で現在、典軍校尉として何進に仕えている 「皆の者集まったか!よく聞け!十常侍が某を殺し協皇子を擁立しようと画策しておる!」 「それは真にございますか!」 「先程報告があった!十常侍はまさに天下国家を乱す逆臣だ!某が殺される前に皆殺しにしてくれようぞ!」 「お待ち下さい何進将軍」 「なんだ!曹操なにか異議があると申すのか!」 「宦官の勢いは我らの想像を上回っております。一気に殺すは無理にございます。周到な準備が必要かと」 「何を言っておる!いま十常侍を倒さずしていつ倒すのだ!」 「伝令!」 「如何した!」 「はっ!たった今、帝がお隠れになられました!」 「何だと!」 「帝がお亡くなりに?」 「何進将軍!某にお任せ下さい」 「何だ袁紹申してみよ」 「精兵5千ばかり拝借させていただければ我らで十常侍を誅滅させ弁皇子を擁立して御覧に入れます!」 「わかった!袁紹!そちに任せる」 帝が崩御すると何進は袁紹に命じ兵を十常侍らの館へ差し向けた 「行け~!突撃~!!」 ドカンッ! 「何事だ?」 「十常侍よ帝をないがしろにし権力を握り国家を乱した罪により皆殺しにしてくれる!」 「ひ、ひぇ~」 「斬りかかれ~!」 ザンッ!ズバッ!ドスッ! 次々と宦官を討ち取る何進の軍勢だったが張譲が何太后の元へ逃れていた…
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