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そんなある日のこと…
「玄徳!大変だ!!」
「どうしたんだ憲和!?」
憲和は字である。姓は簡、名は雍。劉備と同郷の出で劉備が挙兵するころから付き従う。主に外交や使者として重用された人物である。
「黄巾賊が私たちの村に!」
「なんだと!?」
すぐさま黄巾賊のもとに向かう劉備と簡雍…しかしすでに民の食糧は奪われいた。反抗したのであろうか…無惨にも斬り殺されていた…
「父ちゃ~ん!ウワァ~ン!ウワァ~ン!」泣き叫ぶ家族達…
この現実を目の当たりにした劉備は己の非力さに嫌気がさし悶々とした気分で近くの酒屋に立ち寄った…
するとそこには二人の大男が酒を飲んでいた「ついに幽州にまで黄巾賊が攻め寄せてきたか…どうしたものか」
「ふん!黄巾賊なんぞ俺が叩きのめしてやるぜ!!」
「うむ、そうしたいが共に闘ってくれる同志がおらぬではなんともなるまい…」
そこで劉備が話かける「そちらのご両人もやはり黄巾賊を?」
「ん?貴殿はどなただ?」
「申し訳ありません。某、姓は劉、名は備、字は玄徳と申します。以後お見知りおきを」
(劉備玄徳…どこかで聞いたことが)
「某は浪人の姓は関、名は羽、字は雲長。そしてこちらにおるのは某の弟分の張飛です」
「俺は兄貴からも紹介されたが姓は張、名は飛、字は翼徳だ!よろしくな!」
(関羽雲長…なんとも礼儀正しい男…張飛翼徳…なんとも気持ちの良い男だ)
「関羽殿に張飛殿、詳しい話は我が自宅でいたしましょうぞ」
劉備は酒屋で運命的な出会いをした関羽、張飛を連れて自宅へ向かった
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