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劉備初陣!大興山の戦い
救国を志す劉備は酒屋で志を同じくする関羽、張飛と運命的な出会いをし三人は桃園で義兄弟の契りを交わし劉備を慕って村で志願した若者たち500余名を従え故郷・楼桑村を旅立ったのであった…
そして劉備一行は義軍募集の高札を掲げた幽州太守・劉焉のもとに馳せ参じた
「劉焉殿、義軍募集の高札を見て軍勢を引き連れ参りました」
「おぉ、有り難い!ここ最近の黄巾賊の攻勢激しく手を焼いておるのだ…」
「我らのような非力な集団で良ければいつでも黄巾賊を討ってくれましょうぞ」
「貴殿らところで名はなんと申す?」
「はっ、某、中山靖王劉勝の末裔で姓は劉、名は備、字は玄徳と申します。そしてこちらに控えるは弟分の関羽と張飛です」
「何!?貴殿、皇族の末裔か?ならばわしと同族ではないか!歓迎いたそうぞ!」
「もったいないお言葉にございます」
幽州太守・劉焉は劉備の話を聞いて大いに喜び同族としてこれを歓迎したのである
パカッ!パカッ!パカッ!
「伝令だ!開門せよ!」
ギギィーーー
「何事だ!?」
「殿、大変にございます!この大雨の中、大興山に黄巾賊が続々と集結しておりまする!」
「して軍勢の数は!?」
「その数、およそ5万!」
「何!!5万だと!?」
「くぅ…黄巾賊め日に日に勢力を拡大しておるというのか…」
「明朝にもこの幽州を侵すかと!」
「ならば先手を討つぞ!雛靖将軍!直ちに軍勢を率いて大興山に向かってくれ!」
「はっ!」
「お待ち下され劉焉殿!我ら義軍も参りたく存じます」
「そうか劉備殿、お主らもやってくれるか…」
「はっ!そのために参ったのです」
「では劉備殿!雛靖将軍の軍勢と共に大興山の黄巾賊を討ち果たすのだ!」
「承知しました!」
いよいよ劉備の初陣である…大興山の黄巾賊を討つため劉備一行と雛靖将軍に率いられた軍勢は幽州を後にした…
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