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2人の反応に、オレは改めてアミの顔を見てみた。
確かにカワイイ。それは認める。性格は……、まだよくわからないけど、ユリの友達なだけあって悪くはないだろう。
なのに、どうしてそういう対象に入らないんだろうか。
オレは首を傾げて考えてみる。
オレ自身、自分を遊び人だと思っている。
実際、浮気だって何度もしているし、実はその中にユリの友達もいた。
そんなオレがこれだけ高いレベルのアミに対して、どうして興味を持てないんだろう。
思いあたるのは初対面の時の印象かもしれない。が、今はそんなものはなくなってるだろうという気持ちもある。
実際、アミに対して嫌な感情は抱いていないのだから。
オレが悩んでいると、ヒロトが声をかけてくる。
「そんな悩むなよ。ただお前のタイプじゃなかったんだろ?」
「……そう、かもな」
オレは答えが出そうになかった事から、ヒロトの意見を受け入れる事にした。
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