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抵抗と言ったらなにか変だが、とりあえず言い返したくなった。
「男とか女とかは関係ないだろ。アミだって結構面倒見良いし」
ユリが入院していた時なんか、オレよりもアミの方がユリを見ていたし、オレはよく朝食等の世話になっている。
それを見てきたオレは、アミはすごいと思っていた。
アミにそれを言っても、本人は謙遜するだけだが。
事実、今だってオレの言葉を否定している。
アミがそう言っている以上は、オレもなにも言えず、でもそれを認める事も出来ない。
だけどそれを言っても、堂々巡りだ。
「あー、まぁ、それはオレ達が言っても仕方ないだろ。それよりさ――」
だから、否定も肯定もせずこの話を終わらせた。
アミは少し納得していないようだったが、オレは気にせず別の話題を提示。
内容はアミの事について。
理由は、彼女をもっと知りたいと思ったから。
ユリへの恋心を吹っ切った今、周りへ目を向けれるようになったからだろうか。
今まで以上にアミを知りたい。
余計な肩書きや、今まで感じたイメージではなく、アミ自身の事を。
アミという人間を。
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