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翌朝、目覚ましの音で目が覚めたオレは着替えをし出掛ける準備をした後、会社へ向かった。
昨夜、アミは朝から用事があり朝食を作りに来れないと言っていた為、今日はコンビニでパンを買う事にする。
作って貰うのに慣れてしまったオレは、自分で作ることが面倒くさくなってしまっていた。
――あまり良くないんだけどな。
その事を反省しつつも、今日くらいは良いかと自分を甘やかしてしまう。
それを自覚しているオレは、明日は自分で作ろうと心に決めた。
そうして会社に着くと、いつも通りの作業で仕事をこなし、あっという間に夕方になる。
今日は久しぶりに残業をする事になり、それを早く終わらせる為、作業に没頭。
30分で仕事は片付き、
「お先に失礼します」
まだ残っている上司や同僚に挨拶をし、オレは帰宅した。
マンションに帰ると、まずアミの部屋のインターホンを鳴らしてみる。
しかし応答はない。どうやら、まだ帰っていないようだ。
毎日のように会っていたので、1日会わないとなにか気持ちが悪い。
そう思った時、アミがどれだけ自分の生活の一部になっていたのか気付いた。
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