第一章 報道

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『日本の未来が心配だわ~、ねぇ椿』   ニュースを見ながら俺に話し掛けた、金髪のロングヘアーの女性。  まぁ、俺の母親だ。  もう40代なのに金髪って……あり得ないだろ。  いつもそう言ってるのだが、母親は聞く耳持たず。  だからと言って、悪い母親でも無いんだけどな。  ――ってそんな悠長な事言ってる場合では無かった。  リビングの壁にある時計を見た。  あっ、もうHR終わってる……やばいかも。 『椿も気を付けなさいよ?』 「あーはいはい、行ってきまーす!」  俺は母親の言葉に適当な返事をして、家を出た。  1時間目は数学だ。  数学の先生厳しいんだよな!  俺は足を速めた。  そういえば母さん、何を気を付けろって?  ……行方不明がどうとか言ってたな。  まぁ近くで起こっている事とは言っても実感湧かないよな。  そんな事を思いながら、学校に着いた。
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