◎出会い◎

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振り返って見てみると、そこには確かに不機嫌そうな神尾先輩の姿があった! 『何だろう?俺何かしたっけ…?』 思い当たる節はなかったけど、再びあの顔を見たら不安になってきた。 『まぁ(柾樹)どうしよう?』 「とりあえず行ってみたら?」 『わかった。』 俺は急いで廊下に出ると、 「ちょっといいか?」 と言われ俺は神尾先輩の後を着いて行った。 着いたのは屋上だった。 急に神尾先輩が、 「あいつ誰??」 って聞いてきた。 俺は普通に、 「友達ですけど?」 と答えた。 しばらく沈黙が続いたあと、 「コーキはあいつの事好きなの?」 ……ってなんじゃーその質問!!! 『普通に好きですけど。』 そう答えると神尾先輩は、 「そっか…。」 って切なそうな顔で屋上から去って行った…。 なんだったんだ!? でも俺も、神尾先輩のその切なそうな顔を見たらなんだか悲しくなった。 教室に戻ると、 「神尾先輩なんだった~?」 とすかさずまぁが聞いて来た。 『いや、俺もよくわかんねぇ…』 「ふぅーん。」 それからだ。神尾先輩が俺の事を避けるようになったのは……… 何だか俺はとても悲しくなった…… その時の俺はこの気持ちが何なのか全く気付かなかった。 いや気付いてても認めたくなかっただけなのかもしれない…… 神尾先輩が気になってるっていう事実を…。
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