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振り返って見てみると、そこには確かに不機嫌そうな神尾先輩の姿があった!
『何だろう?俺何かしたっけ…?』
思い当たる節はなかったけど、再びあの顔を見たら不安になってきた。
『まぁ(柾樹)どうしよう?』
「とりあえず行ってみたら?」
『わかった。』
俺は急いで廊下に出ると、
「ちょっといいか?」
と言われ俺は神尾先輩の後を着いて行った。
着いたのは屋上だった。
急に神尾先輩が、
「あいつ誰??」
って聞いてきた。
俺は普通に、
「友達ですけど?」
と答えた。
しばらく沈黙が続いたあと、
「コーキはあいつの事好きなの?」
……ってなんじゃーその質問!!!
『普通に好きですけど。』
そう答えると神尾先輩は、
「そっか…。」
って切なそうな顔で屋上から去って行った…。
なんだったんだ!?
でも俺も、神尾先輩のその切なそうな顔を見たらなんだか悲しくなった。
教室に戻ると、
「神尾先輩なんだった~?」
とすかさずまぁが聞いて来た。
『いや、俺もよくわかんねぇ…』
「ふぅーん。」
それからだ。神尾先輩が俺の事を避けるようになったのは………
何だか俺はとても悲しくなった……
その時の俺はこの気持ちが何なのか全く気付かなかった。
いや気付いてても認めたくなかっただけなのかもしれない……
神尾先輩が気になってるっていう事実を…。
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