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紅蓮の炎が
先の見えぬ道を照らす
何処へ行けば良いのか
分かりもしないのに
群れからはぐれた渡り鳥も
炎を見つめて
細い木に止まった
足元には
淡い色の花が咲いていた
淡くても
力強くそこに咲いていた
「私はここにいる」
花は必死に訴えていた
花と僕
存在が大きいのは僕なのに
花のが方が
大きいみたいだね
夢の続きのような
想像から生まれたおとぎ話
幸せになって
笑っている人達
僕もそんなふうに
なれるのかな?
幸せの意味も
分からないけれど
いつかは幸せが
分かる日がくるのかな
ただ何もやることがなく
日々が過ぎた
無慈悲な時は
待ってはくれない
移りゆく世界の中で
僕だけは未だに
ここに取り残されていた
未来への道を照らす光が
僕には酷く暗く感じた
誰か照らしてくれ
真っ白な光で
この暗闇に
一つの道標を
そして僕は道標を見つけたら
道標を求める人達に
道標を与えよう
未来へ辿りつける
一つの道標を
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