空を飛ぶのに必要なこと

2/2
前へ
/24ページ
次へ
世界は、自分の為にあるわけじゃない。 たとえ私が居なくなっても、朝日が昇り、明日が来る。 いつも通りの一日が始まり、終わってゆく。 母さんは、私が居なくなったことにも気付かないだろう。 クラスメイトは、私の席に花を添えて楽しみ 先生は出欠簿に欠席を付ける。 そんなちぽけな存在―― それが、私。 そう考えると、何も怖いものなんて無かった。 どんなにちっぽけな存在だったとしても、私は自由だ。 だから私は 青空へ両手を伸ばし 飛んだ。 .
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加