命の誕生

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王様は、腰を抜かしドッッシリと座り込んでしまった。 目の前に横たわっている妃様の肌は木の幹の様に茶色くゴワついた皮の様になっており、 体だと思われる部分からは、根っこが地面に向かい所々から生えているのだ。 なにもかも失い何も音のしない城内。 『約束の時間です』 王様の耳元からアノ忌ま忌ましい声がした。
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