望月の君

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私は学のある女が好きだ。器量や噂にこだわる女は嫌いだ。 だが、望月の君は違った。噂には左右されず、学と品がある女だった。ふと気付けば通い婚と噂される程になっていた…。ただ学問の話をしていただけなのに。 われら一族は、確かに繁栄している。戦いにも勝っている…。だが、私は疑ってはやまなかった。 これは、一時の繁栄だ…と。
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