157人が本棚に入れています
本棚に追加
「う!?」
思わず声を上げてしまった。目の前で、ピエロとはいえ生首が刎ねたのだから。
首から上がない身体は浮く事が出来ないらしく、ダラリと崩れ地面に落下した。
「お終い」
ふう、と息を吐き着地。その足元には先程刎ねたピエロの首が転がっている。
切断面からは血ではなく、紫色の炎のようなものが吹き出ていた。
「な、なんなんだよ…」
ゆっくり立ち上がり、ピエロと黒コートの少女を交互に見つめた。多分、今の俺の顔はすっかり青ざめているだろう。
黒コートの少女がこっちに振り向いた。顔や表情はフードのおかげで見えない。
その姿のまま、何か話すのかと思った瞬間、ついさっき聞いたばかりの気味が悪い笑い声が耳に入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!