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学校に遅れず、かつギリギリまで寝ていられる時間にセットした目覚まし時計のアラームがけたたましく鳴り響く。
それも一つではない。種類の異なる目覚まし時計が計三つ。
「…………。」
無言のままベッドから起き上がり、物凄い勢いで目覚まし時計の連続止めを成功させる。
「あー!ダリぃな、くそ!」
俺の一日はこの一声から始まる。
「ハール!」
自分のクラスに入った途端に聞こえてきた声。
ハルってのは俺のあだ名。春樹だからハル。なんて簡単かつ適当なつけ方でしょ。
「聞け。まず聞け!なんと俺、今度のインターハイ予選のスタメンに選ばれっちゃいましたー!!」
右手を後頭部に当ててデレッとしたしまりのない顔。
こいつの説明は…次の貢で。
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