平凡な日常

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この毬栗坊主、もといおしゃれ坊主と銘打ち引き締まった身体、高い身長、大きな手足、細い目をしたこのお茶目男。   名前は里中 修司。バスケ部所属で俺とは1年の時から同じクラスだ。   ちなみに、去年の球技大会、俺はこいつとフォワードとして組み、見事なコンビネーションを発揮した。   「聞いてんのかハル!」   ビシッと指を突出す修司。   「あー、聞いてるよ。よかったな。今年の3年生、選手層厚くてスタメン難しいとか嘆いてたもんな」   「そうなんだよ。マジ有り得ねぇ。 健さんだろ?宮さんだろ?俊さん、勝さんに剛さんまでいてマジ迷惑だったんだけどさー!!」   「ほー、それは悪かったなぁ。迷惑でよ」   言っとくが、最後に言ったのは俺じゃない。   それをいち早く悟った修司くんは冷や汗ダラダラで声をした方を向いた。   視線の先には修司に負けず図体のデカい男子が5人。   あれ?さっき修司くんが言ってた先輩の名前の数と一致するぞ?   「修司!てめぇを粛正してやる。ちょっと来い!」   先輩の声が轟いた後、修司は悲鳴を上げながら連れて行かれた。
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