京+゚

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「師匠と呼びなさい、師匠と。」 と笑顔で言った那佳は、ふっと足を止めた。         「どうしたの?師匠。」 菊も止まって真剣にあたりを探る。 すると那佳が、 「蝋梅だ」 とキョロキョロとあたりを見回し、枝をみつけ嬉しそうに、枝を二つ三つ折った。         緊張感が一気にとけた菊はため息を漏らした。
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